全電圧始動法とは、始動装置を使用しないで、電動機を直接電源に接続して始動する方法のことです。一般には数kw以下の小出力の電動機に用いられます。
また、数百kw以上の大出力でも、電源に悪い影響を与えない場合においては、しばしば採用されることがあります。
ターンオフサイリスタ(GTO)とは、ゲートに負の電流を流すとターンオフすることができるサイリスタのことをいいます。このようにゲート電流によってオン、オフができる素子のことを自己消弧素子と呼んでいます。
逆素子サイリスタと比較した場合、ターンオフするための転流回路が不要になるなどの特徴があります。
電機子反作用とは、発電機、電動機どちらにも起こる現象で、負荷がかかり電機子巻線に電流が流れると、これによって発生する磁界のために主磁極の磁束の分布に悪影響を与える現象のことをいいます。
具体的には、下記のような現象が起きて直流機の運転に支障をきたします。
1.鉄心の1部分が飽和して、主磁束の現象をおこす。
2.電気的中性軸が移動して整流不良をおこす。
3.ギャップの磁束部分にひずみが生じる。
チョッパ制御とは、、電流のON-OFFを繰り返すことによって直流または交流の電源から、実効値として任意の電圧や電流(一般的には直流、交流の場合も含まれる)を擬似的に作り出す電源回路の制御方式のことです。
主に電車の主電動機の制御や直流安定化電源(ACアダプタ)等に用いられています。
交流送電とは、三相交流電力を変圧器などを使用して電圧変換し、送電する方法のことです。
交流送電の長所及び短所としては以下のようなことがあげられます。
【長所】
・比較的に短距離である送電の場合に、直流送電に比べて(直流-交流変換設備が不要な分だけ)初期投資が安価である。
・交流は事故時の遮断が直流に比べ容易である。
・変圧器により簡単に電圧の変換が可能である。
【短所】
・最大電圧が大きく絶縁の強化が必要である。
・導体利用率が直流より低く、電力あたりの電流が大きいため電圧降下・電力損失が大きくなる。
・3条の導体が必要である。ゆえに比較的に長距離の送電では直流送電よりも初期投資が高価である。
・交流ループが存在すると、瞬時の潮流調整が難しく潮流の振動による大停電が起こることもある。
・電線路の静電容量でフェランチ効果による障害が発生することがある。
高濃縮ウランとは、核分裂を起こすウラン235の濃度が20%以上のもので、原子爆弾、研究用原子炉などに使用されます。天然ウランに含まれるウラン235は、およそ0.7%程度である為、濃度を高めるにはウラン濃縮を行う必要があります。
重水炉とは、減速材に重水を用いる原子炉のことです。重水炉の優れている所は重水が中性子の吸収をしにくい事であり、その比は軽水の三百分の一で減速材として優れています。中性子吸収量が少ないため、この炉は燃料として濃縮していない天然ウランが使用できます。
速度調定率とは、調速機が正常に働いているとき、ある出力で発電運転中に出力が変化したときの速度変化の度合いで、次式で表されます。
α :速度上昇率
N1 N2 :負荷変動前後の水車の回転速度[rpm]
Nn :水車の定格回転速度[rpm]
P1 P2 :負荷変動前後の水車発電機の定格出力[kW]
Pn :水車発電機の定格出力[kW]
低圧バンキング方式とは、複数台の変圧器を低圧幹線で並行運転させる電力供給方式のことです。現在の日本では、高い信頼性の必要な自家用電気設備の低圧幹線として用いている場合があります。しかし、配電方式としては、ほとんど用いられていません。
特徴としては、
・低圧幹線の分割を工夫することにより、事故・点検時の停電範囲を小さくできる。
・フリッカ障害や電力損失の軽減が可能である。
・電力需要増加の際、隣接の変圧器の余裕を融通することにより、変圧器総容量の低減が可能である。
・保護協調が適切でない場合、1台の変圧器が短絡事故などで遮断されると、次々と変圧器が過負荷で遮断され広範囲の停電となるカスケーディングが起こる。
などがあげられます。
直撃雷とは電線路や建造物、アンテナ、機器などへ直接雷が落雷することで、電気機器だけでなく家屋の破壊や人命にも危険をおよぼすものです。
架空送電線路については、鉄塔が高く、また山岳地帯を通過するので、雷の脅威に常にさらされています。架空送電線路の落雷には、送電線の導体そのものに落雷する場合と、架空地線や鉄塔に落雷する場合とがあります。
強制循環とは、ボイラ水の循環経路の途中に循環用のポンプを置くことにより、強制的に水を循環させるボイラの事をいいます。
強制循環ボイラの特徴としては、
・ボイラの高さを低く出来る
・水の循環が一様の為蒸発器各部の熱負荷が均等になる。
・水管の径を小さく出来るので管の重量を低減することが出来る。
・ボイラ水量が少なく、始動が早い。
以上のような事項があげられます。
水撃作用とは、管の中に水が流れている時に、管の端の弁を急激に閉じるとベルヌーイの定理によって水の運動エネルギーが圧力エネルギーに変わり、管路内の水圧が上昇することをいいます。
水力発電においては、負荷が発電機から遮断された場合に水車へ送る水量を急激に絞ると発生します。
ブッフホルツ継電器とは、変圧器が急激に過熱されると絶縁油からガスが発生するので、これを機械的に検出する継電器のことです。地震で誤動作する可能性があるため警報のみ動作としている場合が多くなっています。
スペーサとは、多導体方式において、強風などによる電線相互の接近・衝突を防止するために用いられる各架空送電線路の付属品のことです。

電験3種の試験科目とそれの範囲及び解答数は以下の通りです。
| 科目 | 範囲 | 解答数 |
| 理論 | ・電気理論 ・電子理論 ・電気計測及び電子計測 |
A問題14題 B問題3題※ |
| 電力 | ・発電所及び変電所の設計及び運転 ・送電線路及び配電線路(屋内配線を含む。) の設計及び運用並びに電気材料 |
A問題14題 B問題3題 |
| 機械 | ・電気機器 ・パワーエレクトロニクス ・電動機応用 ・照明 ・電熱 ・電気化学 ・電気加工 ・自動制御 ・メカトロニクス並びに電力システムに関する情報伝送及び処理 |
A問題14題 B問題3題※ |
| 法規 | ・電気法規(保安に関するものに限る。)及び電気施設管理 | A問題10題 B問題3題 |
第3種電気主任技術者試験の合格基準については下記のようになっています。
平成17年度の合格基準
| 理論科目 | 49.55%以上 |
| 電力科目 | 55.0%以上 |
| 機械科目 | 47.23%以上 |
| 法規科目 | 55.0%以上 |
平成16年度の合格基準
| 理論科目 | 60.0%以上 |
| 電力科目 | 60.0%以上 |
| 機械科目 | 52.6%以上 |
| 法規科目 | 57.58%以上 |
過去10年の電験3種の合格率は下記の表のようになっています。
| 年 度 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
| 平成8年度 | 51,895 | 8,646 | 16.7% |
| 平成9年度 | 59,025 | 7,982 | 13.5% |
| 平成10年度 | 54,386 | 5,804 | 10.7% |
| 平成11年度 | 52,358 | 6,238 | 11.9% |
| 平成12年度 | 55,767 | 6,703 | 12.0% |
| 平成13年度 | 53,446 | 6,490 | 12.1% |
| 平成14年度 | 53,804 | 4,364 | 8.1% |
| 平成15年度 | 51,480 | 5,336 | 10.4% |
| 平成16年度 | 44,661 | 3,851 | 8.6% |
| 平成17年度 | 42,390 | 4,831 | 11.4% |
ペルトン水車とは、高落差(主に200m以上)に適用され、ノズルより噴出される水の速度エネルギーにより、水車を回転させるものであります。
ノズルから噴出する水の量をニードル弁で加減することにより、出力調整を行います。ペルトン水車で負荷が急減した場合、急にニードル弁を閉じると水撃作用が発生してしまうので、デフレクタを設置し、水圧の上昇を防いでいます。
真空遮断器(Vacuum Circuit Breaker, VCB)とは、配電盤等で使用されている遮断器で、高真空の容器に電極を収めた構造をしています。高真空の優れた絶縁耐力と、消アーク能力を利用して電流の遮断を行います。
電路を開放した際、電極間には電極より蒸発した粒子と電子によって構成されるアークが発生しますが、アークを構成する物質は高真空内においては拡散してしまうため、アークは形をとどめていることができず、消滅します。
その後、電路間は高真空の優れた絶縁特性により、良好な絶縁体となるわけです。
キャビテーションとは、高速で流れる液体(水など)の中の圧力の低い部分が気化して、非常に短い時間に蒸気のポケットが生まれ、また非常に短時間でつぶれて消滅する現象のことです。
キャビテーションを防止するには以下のような方法があります。
(1)吸入側タンクの最低液面を上げる。
(2)吸入側配管を太くする。
(3)吸入側配管の長さを短くする。
(4)ポンプの回転数を遅くする。
(5)吸入側にエアーチャンバー(空気室)を取り付ける。